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生活を守る研究

極微量物質を求めて

物質中の微量元素を検出する手段はいろいろありますが、なかでも原子炉を利用した放射化分析法は、他にない優れた特徴があります。
応用範囲は広く、医学、生物学、電子工学、地球物理学等々、科学の各分野から日常生活の周辺にまで及んでいます。
極微量の貴重な試料の分析や犯罪捜査にも欠かすことができません。

社会の重要問題となった環境保全(公害)の問題をはじめ、農業の研究・工学製品や食料の生産管理と、その活用法は限りなく広がっています。
この優れた分析法を一層活用するために、私達は、コンピュータを用いたオンラインシステムを完成させました。
GAMAシステムと略称されるこのシステムでは、コンピュータの働きにより、解析時間が大幅に短縮され、処理能力も飛躍的に増大しています。
原子炉と一体化したこのシステムは、放射化分析法をさらに大きく前進させ、人間生活の豊かさと社会福祉の増進に貢献する研究をより一層発展させるでしょう。