所長室より
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ご挨拶

2020年4月1日
東京都市大学原子力研究所
所長 佐藤 勇


2020年度 原子力施設の保安管理と品質保証方針

   2011年3月に発生した東京電力(株)福島第一原子力発電所事故では放射性物質を放出する原子力災害が発生し、その後9年が経過した。その復興に向けた取り組みはまだ道半ばであり、当該発電所では汚染水対策やデブリの回収に向けた長期の事故収束作業が継続している。原子力研究所では原子力分野に携わる専門家として、今後とも関連する教育・研究を行い、原子力・放射線教育や外部利用での放射能測定を提供する等の活動を継続して行きたい。
   原子炉施設の保安管理は2003年5月に原子炉施設の廃止が決定されて以来、原子炉施設の廃止措置及びその中での安全管理を最重点課題とし、RI施設は2008年度に施設の新設・整備に係るリフレッシュ工事を実施し、学内外の施設利用を進めている。また、一昨年度からは1.7MVペレトロン・タンデム加速器が稼働し、利用の門戸を外部にも向けている。原子炉施設は廃止措置等に係る大きな工事がない定常期が継続しているが、維持する設備の保守や予防保全を意識した施設管理をお願いしたい。
   2017年4月14日には原子力規制法令が大幅に変更され、その後、5段階に亘り順次施行されてきている。この改正に伴い、2019年度の試運用を経て原子炉・核燃料施設の新検査制度の本格運用がなされる。そのほか、2020年度は設置許可申請書、試験研究炉用等原子炉施設の維持への関連事項、定期事業者検査事項、保安のために必要な措置、保安規定、廃止措置実施方針、廃止措置計画及び核燃料使用者の使用許可書に関して、改定、認可・提出等を適時に行い、改正法令を遵守し、業務改善・安全文化醸成を含む品質保証活動として適切な保安管理を行ってゆくこととなる。
   以上、施設の日常的な管理業務を基本に、利用業務並びに教育研究の推進も合わせ、業務を遂行することが重要である。業務に取組む上で大切なことは所員相互のコミュニケーションであり、会議体も活用し、管理室、事務室が連携し、法令を遵守して、業務改善・安全文化醸成を含む品質保証活動(PDCA)の下、適正かつ合理的な保安管理業務と利用業務を遂行することをお願いしたい。
   東京都市大学原子力研究所における「品質方針・施設管理方針と品質目標及び施設管理目標」は右のとおりとする。

以上